保険診療
形成外科の病気について
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ほくろ
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『ほくろ』には、色素性母斑や青色母斑、脂漏性角化症などの良性のできものがほとんどですが皮膚がんの場合もあります。良性のほくろは当院では『しっかり治す』はもちろんのこと、きず・きずあとの専門家である形成外科医としてできるだけ『傷跡が目立たずきれいに治す』ことも大切と考え手術やレーザー治療をご提案いたします(当院でのレーザー治療に関してはすべて自費診療になります。保険診療によるレーザー治療が可能である疾患に関しては治療可能な病院をご紹介いたします)。悪性が疑われる場合には、総合病院へのご紹介を含めてより詳しい検査を行い適切な治療を行います。気になるほくろがある方は、まずはご相談ください。
【自費診療】ほくろ・イボ
炭酸ガスレーザー
レーザーフェイシャル
フォトフェイシャル
ほくろ・イボについては、手術やハサミでの切除を行う場合は、保険での治療が可能です。比較的小さなものや脂漏性角化症(老人性イボ)では、CO2レーザー治療で病変を蒸散させることで、少ないきずあとで治すことができます。手術治療とレーザー治療にはそれぞれメリットとデメリットがあり、部位や大きさ、腫瘍の性状、治療に対する価値観によっても選択する治療法が変わります。しっかり診察を行い、それぞれの症状に合った治療法をご提案いたしますので、まずは、お気軽にご相談ください。
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いぼ
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『いぼ』には、ウイルス性イボの尋常性疣贅、軟性線維腫(首イボとして有名です)、よく老人性のイボと呼ばれる脂漏性角化症などがあります。それぞれの診断に応じて、液体窒素やハサミでの切除、手術、炭酸ガスレーザー治療などを行います(レーザー治療は自費診療になります)。ウイルス性のイボがなかなか治らずお困りの方も、当院では丁寧な治療をモットーに一緒に治療を行っていきますので、まずはご相談ください。
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にきび
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『にきび』は、医学用語では尋常性ざ瘡といい毛穴の皮脂腺を中心に起こる慢性の炎症性疾患と定義されています。多くの人が経験し、痛みや外観、ニキビ跡など生活の質を低下させるため悩んでいる方が多い病気です。にきびは、体質や年齢だけでなく食生活、生活習慣、スキンケアの方法など複数の原因があるといわれています。にきびと言えば皮膚科という印象が強いと思いますが、当院では保険での外用薬の治療を中心にスキンケアや生活上のアドバイスなど一人一人に合った治療をご提案いたします。また、なかなか改善が得られない場合には保険適応外になりますが、有用性が報告されているレーザーやスキンピーリングなどの治療も可能です。
炎症を起こしていない白ニキビがあるだけで、ニキビ跡ができるリスクがあるといわれています。ニキビ跡が一度できてしまうと、治療には時間も費用もかかり、元通りに戻らないこともあります。当院では傷・傷痕の専門家である形成外科医として、傷跡も含む長期的な視点を大切にしていますので、ぜひご相談下さい。
【自費診療】にきび・にきびあと
レーザーフェイシャル
フォトフェイシャル
エレクトロポレーション(肌荒れ)
ハイドラジェントル
ピーリング
にきび治療は、保険治療が中心となりますが、保険治療のみでは十分な効果が得られない方にはレーザーやIPLによりアクネ菌の殺菌、肌の炎症改善、サリチル酸ピーリング、ハイドラジェントルによる毛穴詰りの改善がおすすめ。また、アゼライン酸外用も皮脂の分泌を抑え、毛穴詰りを抑えると言われています。
にきびあとの治療は、ケロイドや肥厚性瘢痕といった病的瘢痕は一部保険適応がありますが、それ以外の場合はすべて自費診療となります。当クリニックではトレチノイン外用やピーリング治療が中心となりますが、瘢痕(きずあと)の程度が強い方は効果を実感しにくいかもしれません。
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できもの
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皮ふや皮下にできる、いわゆる『できもの』には粉瘤や脂肪由来の腫瘍である脂肪腫や、神経にできる神経鞘腫など様々な種類があります。非常にまれですが、軟部悪性腫瘍と呼ばれる悪性のできものの場合もあります。外見だけでは診断ができないことも多く、当院ではエコー検査(院内検査)やMRI、CT検査(他院依頼)の画像検査を積極的に行い、正確な診断とそれに合わせた適切な治療をご提案することを大切にしています。できものは、大きくなればなるほど治療は厄介になることが多く、小さいものでも『このぐらい…』と思わずに気軽にご相談ください。
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爪の病気
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爪のトラブルも形成外科の得意分野です。陥入爪は比較的幅の広い爪の方がなりやすく、爪が周囲の皮膚に当たり炎症を起こすことで、傷ができたり痛みが出てしまいます。治療は、状態に応じてテーピング、コットンパッキングなどの保存的処置や、当たっている爪の除去を行います。症状を繰り返さないためには正しい爪の切り方がとても重要で、当院では今後の予防のための指導にも力を入れています。再発を繰り返す場合には、矯正用ワイヤー(自費治療)や手術療法を行うこともあります。爪の濁りや変形がある場合にもいくつか原因があり、頻度の多い爪白癬(爪水虫)を含めた診断・治療を行っております。どうぞお気軽にご相談ください。
※ 傷や炎症を伴わない状態の爪の爪切りは当院では自費治療(1000円~5000円:初診料・再診料別)となりますのでご了承ください。
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眼瞼下垂
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まぶたが下がって、ものが見にくくなる症状を眼瞼下垂といいます。眼瞼下垂は、頑張って目を開けようとするため、肩こりや疲れなどの原因になったり、おでこのしわや眠たそうな印象になってしまうなどの問題を引き起こします。眼瞼下垂の原因は、生まれつき(先天性)、ケガ、ハードコンタクトレンズの使用、加齢、動眼神経麻痺など様々で、似た病気の中には眼瞼痙攣という目の周りの筋肉(眼輪筋)が痙攣して目が開きにくくなる病気があります。当院では、眼瞼下垂の診断および保険診療での手術を行っています(動眼神経麻痺や先天性、眼瞼痙攣等ではより専門的な医療機関にご紹介いたします)。目が開きにくい、おでこの皺が目立って気になるといった症状がある方は、お気軽にご相談ください。
二重瞼にするためなどの美容目的の眼瞼下垂の手術は行っておりませんので、予めご了承ください。
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きず・きずあと
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きずには傷を治すための生体反応が正常に起こる急性創傷と、その過程が損傷されてなかなか治らない慢性創傷があります。急性創傷では、できるだけ早く適切な介入を行うことにより、傷跡によるトラブルを少なくすることが大切です。慢性創傷では、傷に伴う痛みや毎日の付け替えで患者さんやご家族や介護者の負担が大きくなることが多いです。治療では、傷の治りを遅くしている原因を突き止め、原因に対して適切な介入を行うことが重要です。傷の治りを遅くする原因は糖尿病や血流障害、薬剤性などが有名ですが、不適切な創部管理や体内異物など多岐にわたります。日本創傷外科学会専門医として、原因の解明および適切な治療介入により、一日も早い治癒を目指した治療を提供します。
きずあとは、見た目が問題なだけでなく、引き攣れによる運動障害、痛みやかゆみなどの症状をもたらします。特に赤く盛り上がった傷跡は病的瘢痕(肥厚性瘢痕/ケロイド)と呼ばれ、かゆみや痛みが出ることも多く、生活の質を低下させると言われています。また、引き攣れによる運動障害やそのほかの機能障害を生じているものについては瘢痕拘縮と呼ばれています。当院では、病的瘢痕に対するステロイドテープや注射、瘢痕拘縮に対する形成術などを行っています。傷跡が気になる、どうにかできないかとお悩みの方はお気軽にご相談ください。
手術を希望される方へ
当クリニックでは腫瘍摘出や眼瞼下垂など、局所麻酔で実施できる保険診療の手術を行っています。
安全に手術を行うために、当日は必ず「お薬手帳」をご持参ください。
当院での基本的な手術の流れ
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1
術前診察
診察・血液検査・手術説明および同意書取得・手術予約 -
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手術
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3
術後診察
(創部観察)・抜糸(5-14日目)・経過観察(最低1回)
- 初診当日の手術には対応しておりません。
- 症状に応じて画像検査等、追加の検査や通院が必要な場合があります。
- 局所麻酔以外は対応しておりません。
- 手術中の鎮静は安全面を考慮して対応しておりませんのでご了承ください。
- 「出血しやすい」「傷が治りにくい」など、当クリニックで安全な治療を受けていただくことが難しいと判断した場合は、他院をご紹介させていただきます。